メディア分析法 其の三 20170501
眼球測定法の続き
前回、「注目」と「印象」をパラメータとして広告効果を実験によって導いたが、今回はそれに加え「読みやすさ」「利便性」の観点からも広告効果について考えていくものとする。
実験によって、利便性が高かった広告配置は下部・右横配置といった邪魔にならない位置にある広告。対して内部左上配置は記事を読んでいる際、目についてしまうので利便性は低かった。パレート最適解による分析結果では「左横上配置」は相変わらずバランスがいいことがわかった。
ここから、注目度と利便性・印象度はパレードオフの関係、印象度と利便性には弱い正の相関があることがわかった。いかに図を乗せる(あとで)。
ここまでの実験内容を踏まえることで記事の内容についてどのような広告を用いるかをシステム化することが可能になった。
屋外広告について
屋外広告は年々減ってきていて、その研究費も減っている。その背景としては、もともと目立つことを目的としていた屋外広告と社会の変化がうまくかみ合わなかったことがあげられる。
⇒景色との調和を重視するというものが現在の社会の傾向
・街の景色によって広告の印象度は変わってくる
⇒どのような色、形にしたら印象が良くなるのか
・印象、注目、記憶の三つを同時に調べる研究はあまりされていない
実験
眼球運動測定器は日光に弱いため、屋外での使用には向かない
⇒写真に広告を埋め込み、色を変えながら見てもらっていく
・記憶されやすいのはやはりタレントを起用したものや街の雰囲気になじまない色のものだった
・印象が良かったものは青、白などの落ち着いた色のもので視線よりも上にあるものだった
⇒目立たないので印象がいいのはウェブ広告と変わらない
・ウェブ広告と同じトレードオフの関係が得られた
いい広告とは
・見たときに一瞬考えさせるもの
・新規性があるもの