マエカワの備忘録的な何か

思い立ったが吉日

メディア論 其の二 20171016

メディアとは

 情報伝達の媒体で、物理特性を持つもののことをいう

メディアの階層

  • 第一階層(情報層):声、電波などの単純なもの
  • 第二階層(物理層):第一階層のバックボーンにあるインフラ、仕組みなど
  • 第三階層(社会・経済層):すべてをまとめる、メディアのあり方、概念的なもの

 これら三つの段階がメディアには存在する。

メディアの仕組み

 ひとつのメディアだけを考慮するだけだと、実装するのはとても簡単。しかし、現在では複数のメディアを駆使してコンテンツが作られている。その結果、メディアの特性をそれぞれよく考慮していかなければならなくなった。
 ここでいう特性は「プロパティ」と呼ばれ、信頼性、リアルタイム性などいろいろある。これらが考慮されてメディアは作られるべきだろう。

GYAOYouTubeの分け目

 GYAO著作権料を払い、番組を提供することでかつての放送メディアのイメージを維持したコンテンツだった。たいして、YouTube著作権料を払わず、投稿者の自己責任という形をとることでコンテンツの多様化が図られ爆発的に普及した。これは、うまいこと人の流れに乗ったことが原因だろう。
 これまでのメディアの流れを見てみると、次第に流動的で多様性があるものがはやっている。これが今の人間が求めていることなのだろうか。マストドンではサーバでさえ多様化が図られている。

メディアを作るとは

 大きく分けて二つに分けることができる。

  • システムを作る
  • コンテンツを作る

 テレビ関係で考えると、前者は「テレビそのものや電波塔と作る」、後者は「テレビ番組を作る」ことに等しい。
 テレビのように、社会インフラが必要なメディアは作るのがかなり大変になる。その割にweb上のオープンソースを用いて作るアプリケーションやサービス(例えばYouTubeなど)は比較的簡単に作ることができる。

そもそもメディアとは

  • 情報伝達を媒介するもの
  • 媒体を制御する仕組み

のことをいう。これらをデザインするメディアデザインという学問も産業革命以降発達してきた。

メディアデザインとは何ぞや

 産業革命時に誕生。環境が変化したことにより、これまでの伝統工業を見返す運動が広がる(アーツアンドクラフツ運動)。今のチェキブームとかと似ているかもしれない。人間は進化すると懐古的になる生き物なのかもしれない。
 活版印刷が主流になった時代、オリジナルは一つで大量のコピーが出回るという構図が生まれた。こうなると、最初のデザインをよくすることで品質を向上しなければいけなくなる。これがメディアデザインの始まりになる。

バウハウス

 デザインの学校。工業デザイン*1はここで生まれた。丸いランプとか四角い椅子とか(雑)。
 画像検索すれば、いろいろ出てきます。お値段もバカ高いそうですよ。大量生産するために作ったのに。


このメディアデザインの範囲までがこの講義で扱うこと。

*1:工場で作りやすいシンプルな形、だが美しい造形をしているデザイン