マルチエージェントシステム特論 其の一 20180413
この講義について
前半の講義はマルチエージェントについての座学になるらしい.
トップが変わると,全体が変わる
この時に,
- どんな要素が働いているのか
- 制御方法はどのようなものなのか
このようなことはいまだにわかっていない.一人一人をエージェントとして考えていくことで,この問題を解決しようとしているのがこの学問.
高度情報化社会では...
問題が分散され,解決されている.分散しているからこそ複雑になり,分散したものを再度統合しようとしたときに失敗する.統合に関する方法も複雑になってきている.理想としては,複数のものをマージさせたときにその数以上のパフォーマンスを実現したい.
最先端を知る必要
最新のものを知ることは,最新のものを作るために必要になってくる.これは,人からポンと得られるものではない.今この技術が最先端だから,次はこのような技術が出てくるだろうなど,先見の明を養うことが研究の一番の目的とも言える.
院では講義をする必要はない
自分で調べて,自分のものにすることが必要になってくる.
情報の仕入れ先を専門外の分野にすることで,イノベーションが起こってくる.このスキルを養うことが,この講義のメインの目的.最終プレゼンでは,輪読した論文のポイントをわかりやすく発表することが必要になってくる.学会発表みたいなものをイメージしておくといいかも.
詳細ではなく,ポイントを抑える
詳細なアルゴリズムは,最悪理解できなくてもいい.一番重要なものは,この技術はなぜ出てきたのか.従来の手法と比べて何が新しいのか.ブレイクスルーはどこの点なのか.これらを自分なりに理解,説明できるようにする必要がある.
評価
- 論文の理解度:50%
- 資料作成スキル:50%
論文については,5月に開催されるAAMASで発表された,出来立てほやほやのものを採用するそうです.
内容
マルチエージェントシステムに組織学習を
社会科学系の分野に「組織学習」という考え方がある.組織の成長のためには,
- シングルループ:既存技術を改良
- ダブルループ:新手法の採用
の二つを個人レベル,組織レベルで回していくことが必要になってくる.どれか一つでも欠けていたら成果は得られず,多すぎても無駄になってしまう.
マルチエージェントシステムを考えるにあたって,人間の実世界を参照することはいいのかもしれない.
最後に
次回は休講.