人間工学 其の二 20170425
中枢神経:人間工学を学ぶためには、まずこれについて理解するべき
⇒いろいろなところをうまーく動かしている
→外界とのやり取り(感覚器、運動器)
→ホメオスタシス(内臓器官の統合)
神経単位(ニューロン):イオン透過性を変えることにより軸索に電気信号を伝えさせる
→これまでは再生しないと思われていたが、ips細胞での再生医療に今注目が集まっている
→ニューロンが集まったものが中枢神経系
☆神経は01の電気信号しか出さない(パルス波):パルスモジュレーション
・求心性ニューロン:感覚器から中枢へ
・遠心性ニューロン:中枢から運動器へ
→PCみたいな構造(順番で行ったらPCが人間みたいな構造になっている)
神経
→中枢神経:脳、脊髄
→抹消神経
→体性神経:遠心性と求心性(皮膚に何か触れたとかを感じ取る神経)
→自律神経:交感、副交感神経(どちらも遠心性)
中枢神経:むちゃくちゃ多い→老化で減少(80歳ほどで50%にまでなる)
・グリア細胞:神経のサポート役(神経の10倍ある)
・反射と統合が役割
→形態的:場所で分類
→系統発生学的:機能で分類
⇒大脳辺縁系:本能、情動
⇒脳幹脊髄系:生命維持
・大脳、小脳
→細胞の集まり(灰白質)と線維の集まり(白質)からなっている
・老化で減少すると書いたが、余分なものを捨てていくことによってニューラルネットワークの機能を効率化している
→神経の多さでなく、ニューラルネットワークの性能に知能は依存する
小脳
・体の細かな制御はここでやっている
→パーキンソン病、酒の飲みすぎなどで体が震えるのは小脳の機能が低下しているから(小脳変性)
・大脳と延髄の連絡係(大脳は小脳の機能をある程度カバーできる)
新皮質(人間性の座と呼ばれている)
・三つの領域に分かれている
①運動領:筋肉細胞に命令
②知覚領:感覚受容の役割を担う
③連合領:①②の統合を担う(知覚→認知→方針を立てて→運動)
・中心溝の前側は運動領、後ろは知覚領、連合領が一番多い
・事故などで脳の一部を失ってもリハビリをすることである程度回復することができる
→脳のどこかが代わりに機能を請け負っている(が、ここはよくわからん)
・今出回っている分野の場所や機能は今に比べて倫理観がなかった1960年代のもの
→直接電極を刺して体の反応を見て記録している
運動領(第4領野)
錐体細胞(筋群にインパルスを送る)
→抹消神経から(錐体路):意識して動かす
→それ以外から(錐体外路):意識せずして動かすとき(歩行しているときなど)
それぞれの部位によって分布の大きさはばらばら
→機能局在の図を見ると手は大きく、尻は小さい範囲に広がっている
→手は式的に動かすが、尻は意識して動かすことはまずない。
余談:大脳新皮質が人間性をつかさどる部分で大脳辺縁系が本能をつかさどる部分。講義中寝る人を例にして冗談まじりに言っていました。あと、人間性という言葉にフロムプレイヤーは反応してしまうのでした。