情報と法規 其の三 20170428
これだけは知っておく「議論の形式」
相手に説得される力がなければ説得することはできない。
議論できない人の特徴
⇒一元論、二元論だけで多元弁証法を使わない(目先のことだけを考えている)。
⇒twitterでの炎上によくあるパターンは「強い言葉を使いすぎ」というもの。140文字内に内容を凝縮させなければいけないので自ずとそうなってしまう。
心理テスト的なものをやったが、㊙です。(心理学AB)をとっていた人なら若干パターンに気が付くかもしれないです。
弁証法の組み立て方のおさらい
①まず、アンチテーゼを理解する
②次に利益は何かを抽出する
③それらを分析する
④新しい角度からの視点(ジンテーゼ)を得る
このジンテーゼは徐々にわかるのではなく、爆発的に、一気に広がるというイメージを持っておいたほうがいい。どこに終着するのかもわからない。
…ちなみに、簿記の仕様書も弁証法の図をモチーフにして作られている。
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ミネルヴァの梟:ローマ神話の知恵をつかさどる神ミネルヴァの神聖な動物である梟。ヘーゲルの「法の哲学」序文では「ミネルヴァの梟は迫り来る黄昏に飛び立つ」と書かれており、「本来、現実の本質を把握するための哲学が、現実が終わった後に遅れてやってくる」ことを描いたもの。
弁証法的運動は連続的に起こる
弁証法的なモデルは
①行為者の意識
②現実社会の意識
③観察者(第三者)の意識
の中で成立している。自分で大丈夫と思ってやったことでも、現実社会では受け入れられないものだった場合、それがアンチテーゼとして自分にフィードバックしてくる。言い方を変えれば、「経験としてアンチテーゼがたまっていく」。これによって、自分の主張の強化、変化、成長が可能になるわけだ。
歌詞の中に見られる弁証法
今回例に上がったのはアンジェラ・アキの「拝啓十五の君へ」。全編弁証法になっていて、よく考えられているとのこと。
残心について
サービス業におけるお辞儀などは、残心を取り入れることによって相手に対しての気遣いのようなものを表すことができる。例としては「ありがとうございました」と言われた後、すぐに「いらっしゃいませ」と聞こえてくるとちょっとばかりいやな気持になってしまうというもの。肝心なのは行動した後の「残心」の部分。ここを怠ってしまうと、イメージのいい行動とは呼べなくなってしまう。「終わり良ければすべてよし」ではないが、「終わり悪ければすべて台無し」みたいなイメージを持つといいかもしれない。
この話の中で、漫画「ニーチェ先生」の話が出てきた。面白いから読んでみては。
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立法について
立法はしばしば弁証法的な決め方がされる。保護すべき利益と縮退すべき利益を考慮し、互いをアウフヘーベンして立法に昇華させる。これによって決められた法律は「国家権力による強制力を伴う」。
が、対立する利益は日々変化している。つまり、日々フィードバックして改善するべき。
法律は社会の中でのアンチテーゼをアウフヘーベンしたものだが、これに対して自己意識の範囲でアンチテーゼをアウフヘーベンしたらどうなるか。これは「倫理」と呼ばれる。法律が他律的だとするならば、倫理は自律的であるといえるだろう。
弁証法において大切なこと
①複数のアンチテーゼをピックアップできるか
②それらの軽重ができるか
の二つ。これに尽きる。
これまでの話を踏まえての練習
①「年寄りは頭が固い」ということを弁証法を用いて分析
・年齢とともにアンチテーゼが増える
⇒処理に時間がかかる
⇒失敗した経験を多く持っている
・過去のアンチテーゼの評価に影響を受けてしまう(Dominant Story)
・軽重変更ができていない
⇒時代の波に乗り切れてない
⇒価値観の変更ができない
②「若者は柔軟な思考ができる」ということを弁証法を用いて分析
・アンチテーゼが少ない
・自己を形成する途中
などなど。
次回は「YG性格検査」をネットなりでやってみると講義をもっと楽しく聞けるかもしれない!?ちなみに、マエカワは「A(平均)型」でした。興味のある方は下のリンクをクリックです。