マエカワの備忘録的な何か

思い立ったが吉日

メディア分析法 其の九 20170619

テーマ

 前回は触感覚についてのオノマトペだったが、今回は音のオノマトペについて。
 PC、家電の多様化により、音の大きさや種類が大きくなる
  ⇒音環境の悪化
   ⇒静音化の流れがあったが、現在では快音化の風潮が高まってきている

快音化の例

  • 時々見かける「乙姫」(トイレのやつ)
  • エアコンの稼働音(ホワイトノイズ)が集中力アップにつながるなんてことも

このような音を作る現場ではオノマトペが用いられている。
だが、表現を把握するのは難しい。
 ⇒オノマトペ空間、分布、バブルチャートを用いて分析していく。

実験例

  1. 刺激音を聞いてもらい、オノマトペで表現(聴いたままの音を表現したものと、あらかじめどのような音なのかを想像して表現したものでは、結果が異なってくる)
  2. 音に関して主成分解析⇒第二主成分までの特徴を示すことができる(ちなみに、味は3次元空間で表すことができる)

オノマトペ生成について

 ランダムにあとを並べただけではオノマトペにはならない⇒遺伝的アルゴリズム*1を採用
 遺伝的アルゴリズムとは、初期集団にあるものどうしを組み合わせることで、新しい世代を作り出していくアルゴリズム。このアルゴリズムを適切に設定することによって、「それ」らしいものが生まれてくるオノマトペの例でいえば、生み出されたオノマトペに感性分析をかけ、ユーザの感性と近いものだけを残し、それ以外は淘汰する。これによって、よりオノマトペらしいオノマトペを生み出すことができる。

*1:Evolutionary Algorithm/EA